こんにちは(・∀・)ノ
関東地方も
梅雨明け宣言出ましたねえ。
これで名実ともに夏到来ってことですな。
ジメジメよりはカラッとした天気が好きですが、
汗をかいちゃうんで夏はニガテな蔵人ひろしです。
ほら、
寒冷地仕様だからね。僕のカラダ。蔵人だし。うんうん。

まあ…ムスメは大はしゃぎなんです。夏が大好きっぽいです。
しかし、こう暑い日が続くと蔵の冷却ユニットの電気代も大変です。
昨日、貯蔵タンクを冷却するチラーの室外機が高温で悲鳴を上げてたので、
近所のホームセンターに行って室外機用の簡易冷却システムを自作してみました。
といっても…熱交換部分に井戸水をブッかける配管を作っただけですけどね。

見ての通り、塩ビ管に穴をあけただけのオソマツな冷却システムですが、
チラー内部の電流計を見たら4〜5アンペアぐらい流量が減ってました。
けっこうバカにならんモンですね。う〜んプチエコ。
話は変わりますが、先週の土曜日、さくら市の
中華食房あおやまさんにて
澤姫の出品酒を呑み比べる会を開催して頂きました。
というワケで今日はそれが本題です。

ウチが真・地酒宣言を製造コンセプトに掲げ、全製品の原料を地元米100%使用にし、
大吟醸の鑑評会出品酒の原料米をも、「酒米の王」ともいわれる山田錦から
地元産の酒造好適米「ひとごこち」に切り替えて早くも5年が経ちました。
最初は同業者さんや諸先生方からも無謀な挑戦とまで言われちゃいましたが、
栃木の蔵元であるという誇りを胸に、なんだかんだでここまで頑張ってこれました。
受賞の有無はオマケとしても、毎年少しでも前の年より成長していければと
テーマを持って醸し続けてきましたが、時々ふと不安になることがあるんですよね。
「本当に年々進化できてるんだろうか?」まあ…職人なら当たり前の自問自答っす。
そんな折、
けんもく商店・楽酒の会メンバーで澤姫の助っ人蔵人(?)でもあるМ総裁が、
「澤姫の大吟醸出品酒、5年分の呑み比べ会をやろうよ!」って
突然お声を掛けてくれたんですよね。正直ビックリ。
5年分の大吟醸斗瓶取り出品酒なんて、ウチの蔵にも在庫ないもん(*´д`*)
ありがとうМ総裁。感動したっす!勉強するぞ勉強するぞ勉強するぞ…。
さすが総裁、完璧な冷蔵管理で貯蔵してくれたらしく、
5年前の出品酒でも心配していた経年劣化は全く感じられません。
出品酒は火入れ酒とはいえ、完全無濾過製品だからオリなども出やすいし、
一般的には劣化しやすかったりするのでちょっと不安だったんだけどね。
むしろ…
ひとごこちは熟成向きなのか?とまで感じさせられました。
それぞれの感想は下記の通りっす。
【A】平成16BY(酒造年度)出品酒
県産米「ひとごこち」で最初に造った記念すべき出品酒。思い出深いっす。
当初はキレ味重視の軽い味わいだったんですが、適度な熟成を経てパワフルに。
色々試行錯誤して造ったっけなあ…。
[香りの質]★★[キレ味]★★[味の乗り]★[香味のバランス]★★
【B】平成17BY出品酒
前年のキレと香りはそのままに、より味わいを出そうと工夫したっけね。
1年目2年目はこの米の特性をつかむためのデータ収集に明け暮れてた気がします。
しかしこの酒…明らかに新酒の時よりも旨くなってる気がする。熟成向きだったのね。
[香りの質]★★[キレ味]★★[味の乗り]★[香味のバランス]★★
【C】平成18BY出品酒
県産米「ひとごこち」で念願の全国金賞を初めて受賞したお酒です。
やはり味わいの深さを出すのに難儀しましたねえ。キレイなお酒です。
吟醸酒の「旨味」と「味の幅(奥行き)」の違いを意識し始めた頃の作品ですね。
グルコース濃度の管理を取り入れたのもこの年だったと思います。
生期間がやや長かったので劣化が心配でしたが全く問題ありませんでした。
[香りの質]★★[キレ味]★★★[味の乗り]★★[香味のバランス]★★
【D】平成19BY出品酒
このお米で造った吟醸酒の最大の特徴である「後味のキレ」はそのままに、
旨味の幅、味の重層化を念頭において醸したお酒。でもこの年の米は溶けにくくて…。
この年から栃木酵母T−Fを単品で使用。ちなみに骨折しながら造った酒です(笑)
おかげさんで全国金賞&関東信越国税局鑑評会で栃木県総代になりました。
ひとつの理想形のヒントをつかんだお酒であります。
爽やかな酸味のハリは今も健在でした。
[香りの質]★★★[キレ味]★★[味の乗り]★★[香味のバランス]★★★
【E】平成20BY出品酒
今年の出品酒です。前年とは対照的にメッチャ米が溶けた年でした。
香りは華やかで、旨味と味の幅はほぼ理想的。
香味のバランスが最も整った自信作。やや濃醇だけどキレも悪くないし。
個人的には今回の呑み比べ企画で最も旨いと思ったお酒です。
[香りの質]★★★[キレ味]★[味の乗り]★★★[香味のバランス]★★★
今回、こういったアーカイブ的な大吟醸の呑み比べをして改めて気付いたんですが、
やっぱり大吟醸造りってトラブルシューティングの積み重ねだなあって思います。
前年の作品の長所・短所をつかみ、その反省を活かしながら
さらに新しい魅惑的なエッセンスを積み重ねて行く。その連続です。
今回の企画に参加してくれたお客様からもお言葉をいただきました。
「澤姫の酒はブレないよね。一本ぶっとい筋が通ってる。」
毎年裏切られることなく安心して呑めるお酒だと。ホント嬉しいコメントです。
…造り手としてはいい意味で裏切ってみたい気持ちもあるんですけどね(笑)
今回の企画を通して、改めて自分の酒造りの原点を見つめなおすことができました。
そしてよくよく考えてみたら、ひとごこちに変えてから全国新酒鑑評会の
入賞率は100%なんですね。それもブレてない証明なのかもしれません。
まあ…受賞も嬉しいですが、
こうやってお客さんの笑顔と一緒にいれることが何より嬉しいですよ。
あ、お料理も美味しかったです。

でもこのシメの冷やし麺以外の写真撮るの忘れちゃいました。
そんだけ利き酒に夢中だったってことで…(*´д`*)
最後にイベント告知!7/20(祝) 東大宮駅(JR宇都宮線)東口降りてすぐの居酒屋さん
「
ちゃぶだい」さんで澤姫の酒の会を開催して頂けます。
タイトルは【第1回 蔵人と語る会】。もちろん僕・蔵人ひろしが参戦予定。
会費は6,000円。スタートは19時予定(お店の方に確認してくださいね)
完全予約のアットホームな少人数制のお酒の会です。まだ若干お席残ってます。
夏の美味しい生酒と栃木の食材を用意して、皆さんのお越しをお待ちしてまっせ!
【お問い合わせ先】東大宮「ちゃぶだい」 TEL:048−684−0396
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